フォンモッツ:ブリンブリンブルータリズムの結晶
2020年2月18日〜2月29日
トーマス・ヒルシュホルンがクリスタルは「普遍的、究極的、そして絶対的」を表すと書いているとき、彼はクリスタルが美しさそのものを表すと主張しています。ここで、マテウス・フォン・モッツの作品の中で、私たちは、キラキラ光る残忍さとして最もよく説明できるクリスタルのアイデアに直面しています。コンクリートの塊は光沢のある反射フィルムで覆われています。石の端と側面に現れるコンクリートの生の表面は、表面にしがみつく光沢のあるカラーフィルムによってアニメーション化されます。石は、観客の通過する動きに応じてきらめき、光の変化に合わせて踊り、この踊りで周囲のオブジェクトがアニメーション化されるように促します。
ショーの多くの作品と同様に、価値観の崩壊があります。クリスタルは愚か者の金に関連するルアーを体現しています。これらの輝く反射石を、年配の親戚の棚を飾るタイプのお土産と関連付けることもできます。これらは国内のスペースを占めますが、ギフトに関連する価値以外の機能はありません。コンクリートと鮮やかな色の反射フィルムの組み合わせは、同時に貴重で価値のないものの特異性との出会いとして生まれます。ドナルド・ジャッドは、エッセイ「特定のオブジェクト」(1964)で、油絵の限界に達したと主張しています。光沢のあるハーレーダビッドソンメタリックデイグローグリーンや、1960年代からジャッドの作品全体に広がる腐敗したパースペックスオレンジなど、機械で作られたオブジェクトに見られる色と形は、アートの新しい可能性を提供します。生の加工された金属と光沢のあるきらめく表面のこの組み合わせは、建築空間内に注意深く配置される芸術に形を与えます。
この展覧会では、絵画と彫刻の崩壊に遭遇します。ショーのオブジェクトと画像は一連の根本的な共存であり、それらはキラキラ光る残忍さの結晶と呼ばれています。